#花とモリス No.33
「モリスカレンダー2024」各月の写真に登場する、モリスアイテムや花材からインスピレーションを受けたストーリーをお届けする「#花とモリス」。
9月は「エメリーズ・ウイロー」のデザインとインテリアについてお届けします。
1874年に発表された「Willow(ウイロー)」の背景に泡模様を配置した遊び心のあるデザイン。絡み合う枝と丸みを帯びた葉を描いた柳のデザインは、ウィリアム・モリスが創作活動を通じて繰り返し描いたモチーフで、彼のものづくりにおいて欠かせないものでした。
「エメリーズ・ウイロー」は、EMERY WALKER’S HOUSEコレクションより新たに加わったデザインです。ウィリアム・モリスの友人であり、著名な印刷工でもあるエメリー・ウォーカー(1851‐1933)の邸宅の応接室に使われていた壁紙からインスピレーションを得ています。
* エメリー・ウォーカーについては過去のコラムでご紹介しています。
#花とモリス No.30はこちら 壁紙/ Emery's Willow 217183 生地/ Emery's Willow 227019
アートイメージは凛とした空気感をもつネイビーの壁紙と、和やかなベージュからライトブラウンのフラワーアレンジメントとのコントラストで秋の訪れを表現。同じ柄の淡いベージュとブルーの生地が、周りの色を拾うことでグラデーション状のつながりができ、心地よい組み合わせになっています。
軽やかで楽しく、ノスタルジックな雰囲気が魅力の「エメリーズ・ウイロー」は、壁紙が4色、生地が3色の展開。カラーや組み合わせるアイテムによってインテリアの印象は変化します。
懐かしさもあるノスタルジックなデザインが、インテリアでも流行しているのは、慌ただしい社会から距離を置き、平穏や安らぎを求めているからかもしれません。多くの人にとって、家は安心できる場所であり、日々の原動力が蓄えられる場所です。モリスがそうであったように、愛着のあるパターンがもたらす安心感や、快適な空間に感じられる安らぎについて一緒に探ってみませんか。
Emery Blue
壁紙/ Emery's Willow 217183 生地/ Emery's Willow 227021
Chrysanthemum Pink
壁紙/ Emery's Willow 217186 生地/ Emery's Willow 227020Herball
壁紙/ Emery's Willow 217184(写真:左)Woad Blue 生地/ Emery's Willow 227019
(写真:右)Citrus Stone 生地/ Emery's Willow 227021Citrus Stone
(写真:右)生地/ Emery's Willow 227021
■使用アイテム:壁紙/ Emery's Willow 217183 生地/ Emery's Willow 227019
■使用花材:パンパス、ルナリア、アジサイ、パニカム
■フラワーアレンジメント:OEUVRE(ウヴル)