#花とモリス No.27
「モリスカレンダー2024」各月の写真に登場する、モリスアイテムや花材からインスピレーションを受けたストーリーをお届けする「#花とモリス」。
3月は「デイジー・エンブロイダリー」のデザインとインテリアについてお届けします。
1864年にデザインされた初期三大壁紙のひとつ「デイジー」。様式化された「ヒナギク」や「ラナンキュラス」の小さな草花のモチーフと計算しつくされたデザイン配置に、モリスが細部までこだわっていたことが伺えます。
EMERY WALKER’S HOUSEコレクションでは、リネン生地に鮮やかなマルチカラーの刺繍で新たに表現。厚みのあるステッチが手刺繍のようなクラフト感をもたらしています。
可憐な生地の雰囲気に合わせて、さまざまなサイズ、色の小物と並べてリズム感を出すと楽しいインテリアに。
素朴でやさしい野の花のデザインは、モリスの友人であるEmery Walker(エメリー・ウォーカー)をはじめ、多くの偉人にも愛されました。ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターのコテージ「ヒルトップ・ハウス」のベッドルームにも「デイジー」の壁紙が使われています。(写真)壁紙/ Daisy 216838
デイジーをお部屋に取り入れるとき、壁紙に使われている色を壁面やドアに用いると、空間全体が驚くほど美しくまとまります。
海外の施工事例を参考にカラー別のインテリアをご紹介します。
アンティークカラーがアンニュイな空間を演出
少しくすみのあるコーラルとオリーブグリーンのカラーの壁紙は、緑がかったベージュの小物を合わせて柔らかな印象に。ブラウンファニチャーやブラックの小物と合わせて、大人っぽくアンニュイな空間にも演出できます。
(写真)壁紙/ Daisy 212560
ブルー&アイボリーで統一するロマンティック空間
ブルーとアイボリーの壁紙は、オフホワイトの床面や同系色の家具を合わせたロマンティックな空間がおすすめです。アクセントにイエローカラーの小物を取り入れるとより爽やかなインテリアに。
(写真)壁紙/ Daisy 212561
春らしいカラーでつくる優しいインテリア
爽やかなグリーンとピンクの春らしいカラーの壁紙は、写真のように腰壁でペイントと切り替えてカラーコーディネーションを楽しむのもおすすめ。周りにオフホワイトのカーテンやラグ、家具を合わせることでカジュアルすぎない優しい印象に仕上げています。
(写真)壁紙/ Daisy 216838
数あるモリスのデザインから何を選ぶが迷ったとき、叶えたいインテリアの雰囲気やカラーから絞り込んでいくことも出来ます。選ぶ工程でわくわくするのもモリスデザインならではの楽しさです。
■使用アイテム:生地/ Daisy Embroidery 237310
■使用花材:ジニア、クレマチス、セージ、ワックスフラワー、マトリカリア
■フラワーアレンジメント:OEUVRE(ウヴル)