Column no. 16

Snakeshead
スネークヘッド


2月の柄は、モリスが研究していたインドのテキスタイルの色や模様の影響を受けたパターンのひとつ、Snakeshead。
‟スネークヘッド( 蛇の頭)” と呼ばれる釣鐘型のフリティラリアの花をモチーフに
ドラマティックな炎のようなモチーフと先端のとがった葉の一群が交互にかつ優美に
渦巻く巻きひげで構成される背景に浮かび上がって見えるデザインです。

2月の柄は、モリスが研究していたインドのテキスタイルの色や模様の影響を受けたパターンのひとつ、Snakeshead。
‟スネークヘッド( 蛇の頭)” と呼ばれる釣鐘型のフリティラリアの花をモチーフに
ドラマティックな炎のようなモチーフと先端のとがった葉の一群が交互にかつ優美に
渦巻く巻きひげで構成される背景に浮かび上がって見えるデザインです。

インドテキスタイルに精通していたモリス

モリスが活躍していた当時、イギリスには英国領であったインドよりテキスタイルが広く輸入されていました。そのスタイリッシュなインドのテキスタイルの色や模様に魅了されたモリスは、これらのオリエンタルなテキスタイルを収集し研究。その後インドの染色テキスタイルの専門家という顔も持ち合わせることになったたほどです。そんな中で1876年にデザインされた「Snakeshead(スネークヘッド)」は、インド更紗調プリントの中でもモリス自身も気に入っていたデザインのひとつと言われています。ちなみにオリジナルのスネークヘッドはコントラストの強い赤とネイビーを基調にデザインされていましたが、それはその当時のインドの流行の配色でもありました。またモリスは当時の産業革命が進むイギリスで安価な合成染料の使用が広まる一方で、インド更紗が化学染料ではなく動植物を用いた天然染料を用い手作業でプリントされているということにも感動を覚えたそう。そのためモリスは染色材料として藍や茜などを使用し、更に抜染という技術も取り込んで、インディゴ抜染をベースにしての染色デザインを多く発表しています。

モリスお気に入りの花

ウィリアム・モリスが好んでいたと言われているフリティラリア。その形から、「スネークヘッド(蛇の頭)」と別名が付けられている釣鐘型の花です。この花はモリスのお気に入りの花のひとつであり、オックスフォード近くの牧草地でもよく生息していたそう。ちなみにモリスが好んでいたためか、この花は他のMORRIS&Co.のデザインにも見ることができます。1892年にジョン・ヘンリー・ダールがデザインした「Blackthorn(ブラックトーン)」にも見ることができるので、探してみては。

素材の違いを楽しむ

フリティラリアの開花は3月から5月にかけてのため、2月のフラワーアレンジは春の訪れを意識しながらもまだまだ寒さを感じるドライさを表現したもの。ドライフラワーのルナリアは光をとおすほどの薄さが印象的で、その儚さと白さに冬の凛とした空気感を感じませんか?そこに少しずつやって来はじめた春の訪れを‟生” で表現するかのように生花の白を合わせています。同じ白でも素材感の違いがもたらす印象の違いが印象的。またアクセントに添えたピンクの花々がテーブルの上に広げたスネークヘッドのクロスに映えて、今の季節感をまさに表現したアレンジです。
生地:スネークヘッド、使用花材:バラ数種、フランネルフラワー、ルナリア
フラワーアレンジメント:OEUVRE(ウヴル)


(Text by MORRISWORLD.jp staff)

一覧へ戻る