英国デザインと日本の美が融合 ―LIBERTYルームが誕生―
2025年4月、東京ステーションホテルに、英国の老舗ブランド「LIBERTY(リバティ)」とのコラボレーションによる特別客室が誕生。
インテリアコーディネートは、リバティのインハウス・デザインチームが手がけており、ブランドの世界観を存分に堪能できるこの客室は、日本国内のホテルとしては初めての試みです。
東京駅丸の内駅舎 東京ステーションホテル
客室 01 HERA(ヘラ)
HERA(ヘラ) 34 ㎡ パレスサイドコンフォートキング
「Pewter/Ointment」というクールなアイスグレーと黄味がかったクリーム色を基調としたエレガントな空間です。
アームチェアやベッドスローに取り入れた孔雀の羽のデザイン「Hera feather」にちなんで名づけられました。アームチェアのボタン締めには光沢のあるブラッシュピンクの「Hera Plume」を使用。羽の揺らめく様子がかすかに感じられるよう、細部にまでこだわりが詰まっています。
アームチェア
客室の中でもひと際目を引くカーテンには、大胆なチューリップデザインの「Regency Tulip」。クリーム色の地にやさしいブラッシュピンクが重なり、高級感とモダンさを兼ね備えた色合いで、インテリア全体に上質なアクセントを加えています。
壁面には「Hana」と呼ばれるデザインが採用され、日本の浮世絵からインスピレーションを受けたアーサー・ラセンビィ・リバティの美意識を表現。流れるような曲線と花のモチーフ、そして余白の美が、日本文化への深い敬意を感じさせます。アートのように設えた壁面
客室 02 JADE(ジェイド)
JADE(ジェイド) 52 ㎡ パレスビューデラックスツイン
もうひとつの客室「JADE」は、翡翠色と青みがかったイエローでコーディネートされた、華やかかつ重厚感のある空間です。
こちらは生命の樹からインスピレーションを受けた、大きく大胆なデザインのカーテンと壁紙が主役で、客室全体に力強さとエネルギーをもたらします。
アートのように設えた壁面
さらに日本の帯や着物からインスピレーションを受けた大小さまざまな幾何柄がアクセントとなり、19 世紀の東洋美術品を思わせるような異国情緒あふれるコーディネーションが完成。ヨーロッパのブティックホテルのような華やかさと、ホテルならではの落ち着きを両立しています。
同じカラートーンのソファとクッション
リバティの創業者アーサー・ラセンビィ・リバティは、1862年に行われた英国万国博覧会で見た日本の浮世絵や陶器などの芸術品に深く感銘を受けたとされています。
若干19歳だった当時のアーサーにとって、西洋芸術とは違う表現や技法は非常に新鮮であり、その後のデザインやリバティ百貨店での展示物の収集に大きな影響を与えました。今回のコラボレーションルームは、そんな創業者の原点ともいえる“日本への憧憬”を現代の空間デザインに昇華した、まさにアートと歴史の融合といえる特別な空間です。
大型連休や夏のご旅行で、唯一無二の“リバティの世界”を体験してみるのはいかがでしょうか。
東京ステーションホテル
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
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画像:©The Tokyo Station Hotel