＃花とモリス No.21

「モリスカレンダー2023」に使用された各月のインテリアシーンに登場するモリスアイテムや花材などのストーリーをお届けする「#花とモリス」。
9月のフィーチャーアイテムは実りの秋を連想させる「フルーツ」です。

1864年発表のウィリアム・モリスの初期三大壁紙デザインのひとつ。最初に壁紙が誕生して以降、プリント生地や刺繍生地も登場するなど、長年人気のあるデザインです。

このデザインの魅力は果実を美しく、いきいきと表現している点にあります。当時、果実はイギリス式の庭園には欠かせないものであり、モリスの愛した“自然”を象徴するものでもありました。

ザクロ、オレンジ、レモンと身近なモチーフを選び、果物の丸みを帯びた特徴的な形は点描で表現され、グラフィカルで立体的に描かれています。SIMPLY MORRISコレクションではオリジナルにある地模様をなくし、よりクリーンでフレッシュな印象に仕上げています。
今回はフルーツのカラーリングから実りの秋を連想し、額装のフラワーアレンジメントにしました。鮮やかなバラにオクラや花ナスの実を加えるなどユーモアのあるコーディネートは、まるで色とりどりのおせち料理のような華やかさも感じさせます。眺めていても飽きのこないアートを鑑賞するように楽しめる組み合わせです。

■使用アイテム：生地/ Fruit 226906
■使用花材：バラ、オクラ、ワックスフラワー、鈴バラの実、花ナス
■フラワーアレンジメント：OEUVRE（ウヴル）