モリスの想いを受け継ぐ「THE UNFINISHED WORKS」
これまで世に出ることのなかったウィリアム・モリスの未完の作品が、100年以上の時を超えて完成——。
2025年秋冬コレクションとして発売した「THE UNFINISHED WORKS」は、米国カリフォルニア州にあるハンティントン図書館がアーカイブとして保管していた、ウィリアム・モリスやジョン・ヘンリー・ダールによる未完の原画群から始まった特別なコレクションです。
そのオリジナルの美しさに魅了された現代のMorris &Co.デザインチームが、スケッチに残された手描きの注釈や構想を丁寧に読み解きながら、「もしモリスが生きていたならば、どのように完成させただろうか?」と問いを重ね、過去との対話を通して完成させました。

「それはモリスやダールの立場に成り代わる、という感覚ではありませんでした。むしろ、世代を超えて彼らと並んで仕事をしているような感覚に近かったのです。資料の一つひとつが、常に課題と可能性の両方を提示してくれました。」— Morris &Co.リードデザイナー ジェス・クレイワース
クラフトマンシップが息づく26の新たなデザイン
完成したデザインは全26柄。
繊細な刺繍や織りで表現されたファブリック、インクの質感まで美しく再現された壁紙やボーダーなど、モリスが大切にしてきたクラフトマンシップを現代に蘇らせたラインナップとなっています。
「Chamomile」は、このコレクションの出発点ともなった象徴的なデザインです。
オリジナルスケッチの裏面にモリスの署名が残されていたことから、彼自身の作品であると考えられています。
壁紙 / Chamomile 217587
葉に見られる繊細な線は、もともと刺繍用のステッチの指示として示されていたガイドラインでした。それをあえてデザインとして残すことで、オリジナルスケッチが持っていた未完成ならではの美しさと、素朴で誠実な手仕事の魅力を感じる仕上がりとなっています。
ファブリック/ Chamomile 227387
「Lent Lily」は、チューリップの花とモリスを象徴するアカンサスの葉の曲線が力強い動きを生み出す華やかなデザインです。
地模様にそっと散りばめられた野生の小さなスイセンが、このデザイン名の由来となっています。

カーテン / Lent Lily 227379
壁紙用のデザインとして残されていたオリジナルは、貴重な水彩画作品でした。
プリントファブリックは印刷工程に細やかな工夫を施すことで、手描きならではの流れや動きを忠実に再現しています。
刺繍のファブリックはまた違った表情を持ち、モチーフの立体感を引き立てます。

ファブリック / Lent Lily Embroidery 237662
コレクションのカラーパレットは、Morris &Co.のアーカイブに記録されていた色彩が使用されているため、複数のデザインを組み合わせても調和が取りやすく、空間をまとめやすいのも魅力です。
英国の伝統とボタニカルの息吹を感じる、穏やかな庭園をイメージしたムードボード
モリスの想いで過去と現代をつないだコレクション「THE UNFINISHED WORKS」。
暮らしの中に、新たな美しい物語を生み出してくれます。
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