Strawberry Thief

イチゴドロボウ

1883 by William Morris

ウィリアム・モリスの数多いデザインの中でも、ひときわ不動の人気を誇るデザインのひとつが『いちご泥棒』です。
いちご泥棒のデザインは、園芸家たちの日常の暮らしの中にある小さな悩みからインスピレーションを得ています。モリスは夏の別荘である“ケルムスコット・マナー”の家庭菜園でいちごを育てようとしましたが、食いしん坊の鳥たちに食べられてしまいます。モリスの手記にも記述されていますが、本当は種類の異なる鳥だったのですが、モリスはこの鳥を愛らしいツグミに替えてデザインしました。
いちご泥棒の生地は、インディゴ抜染技法で制作されています。まずインディゴに染めた生地のデザイン部分の色を抜き、さらに同じ工程を今度は赤、緑、黄色でプリントするという非常に高度なプリント技法でした。その結果生み出された色はとても豊かで生き生きとしていましたが、プリント工程全体の完了には数日を要したと言われています。
このアイコニックなデザインは、オリジナルのハンドプリントの雰囲気を残した微妙な質感のコットン100%のファブリックとして、2011年、モリス商会創設150周年記念『MORRIS ARCHIVE Collection』において再生産、復刻されました。オリジナルのインディゴ、そしてケルムスコット・マナーにある古い壁掛けをイメージした色褪せたブルーなどの5色展開となっています。
『PURE MORRIS』では、オリジナルの洗練された精細さを保ちながら、コンテンポラリーでナチュラルなモノクロ・バーションとして生まれ変わりました。モリス商会のアーカイブで発見した砕いたガラスを使った技法の壁紙に触発された、ちらちら光るビーズ壁紙も登場。リネン地にホワイト・ペーストでプリントした美しいセミシアー生地や、リネン地に2種の細かい表現のコットン・ステッチを立体的に施した刺繍生地もそろいます。

Interior Fabrics


Wallcoverings

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