Column no. 11

# 花とモリス
いい花の日
by OEUVRE


一年をとおして展開してきた『# 花とモリス』企画。
花屋ウヴルの田口さんが手掛ける花本来の美しさを引き出すフラワーアレンジは、
モリスが残したデザイン同様、美しい暮らしを楽しむことへのヒントとなりました。
今回は、これまでのコラボレーションについて田口さんに改めてお話を伺いました。

一年をとおして展開してきた『# 花とモリス』企画。
花屋ウヴルの田口さんが手掛ける花本来の美しさを引き出すフラワーアレンジは、
モリスが残したデザイン同様、美しい暮らしを楽しむことへのヒントとなりました。
今回は、これまでのコラボレーションについて田口さんに改めてお話を伺いました。

Question 1
ウィリアム・モリスについて、もともとご存知だったと以前おっしゃっていましたが、今年『# 花とモリス』企画でのコラボレーションから、モリスのデザインに対する印象の変化はありましたか︖
Answer 1
モチーフになった植物の背景にあるストーリーや、テキスタイルと壁紙の新しい使い方へのアイデアを知ることができました。
アレンジに対する幅が広がった気がします。
― MORRIS WORLD(以下 M)
花、そして生地や壁紙はある意味「素材」だからこそ、その使い方は限定的でなくアイデア次第で如何様にもできますね。
Question 2
企画用にアレンジしていただいた中で、新たに発見したことや苦労したこと、また楽しんでいただけたことなど、裏話をお聞かせください。

Answer 2
(コラボレーションで使用する)植物をモチーフとしたテキスタイルや壁紙の色合いが落ち着いていたため、花たちとも自然と馴染む一方で、いかにお互いを引き立てるかが課題でもあり、楽しみでもありました。
― M
「植物と花」という共通点から、今回モリスの生地や壁紙とウヴルの花を組み合わせることは素敵な成功例となるはず︕と私たちも予想していましたが、そのとおりになりましたね。互いが、それぞれの個性をうまく引き出してくれたコラボレーションになったと思います。
Question 3
ウヴルのお客様からの反響はいかがでしたか︖
Answer 3
 お客様のご家族やお贈りする方の中に、ご自宅をモリスの壁紙などで飾っている方たちもいらっしゃり、今回のコラボレーションを喜んでくださっていました。またイベント出店した店舗でもウィリアムモリスの壁紙が張られていて、ここでもウヴルのリースやスワッグとの組み合わせを楽しめたりと、うれしい偶然がありました。
― M
今回の『# 花とモリス』企画での成功を受けてか、本国イギリスでも人気のオンラインフラワーショップ「BLOOM&WILD」とのコラボレーションを期間限定で実際に展開していました。この企画がきっかけになったかもしれない、なんて思うと嬉しい限りです。

Question 4
「# 花とモリス」でいちばん印象に残っているアレンジは何ですか︖
Answer 4
モリスの生地をラッピングペーパーに見立てて制作したブーケ。
シックな柄に、敢えて南国系の個性的な花材たちを合わせて意外性がありながらもしっくりとまとまって、新しい組み合わせが新鮮で楽しかったです。
― M
南国の花々とモリス。一見ミスマッチかな、と心配していましたが、そんな心配は無用でした。こんなにも合うなんて、びっくりでしたね。コラボレーションの中でも、モリスの生地とウヴルならではのアレンジとが互いを引き出せた良い例だったと思います。
Question 5
MORRISWORLD.jpでは11月8日(いい花の日)と設定しました。
以前、花を活ける際には季節感が大事と伺いました。11月、12月におすすめの花は何ですか︖
Answer 5
ダリアやアマリリスなどがおすすめです。ダリアは種類が豊富でさまざまな色合いや形を組み合わせ、グラデーションで飾るのもおすすめです。アマリリスは一輪でも華やかなためシンプルにお気に入りの器に活けても。徐々に開いていく変化もお楽しみいただけます。
― M
なるほど。花というと、どうしても春を思い描きがちでしたが、この企画をとおして季節ごとそれぞれ素敵な花があることを知りました。ダリアもアマリリスも、冬のインテリアに映える華やかさを持ち合わせていますね。花の色と、クッションの色を合わせてリビングルームをコーディネートしたくなりました。

Question 6
『# 花とモリス』最後のコラボレーションは、季節に合わせてクリスマスリースです。
リースに使用した花材とポイントを教えていただけますか︖
Answer 6
ヒムロスギ、ユーカリ数種、グラジオラス、コニファーなど、冬の針葉樹を基調にグリーンの色合いや質感のグラデーションを意識して制作しました。奥深くも爽やかな香りも合わせてお楽しみいただけます。
― M
撮影中もグリーンの香りにとても癒されました。グリーンの中に、ビバーナムティナスの実などのブルーがアクセントになっていますね。

Question 7
さて、今年の田口さん個人のクリスマスのフラワーアレンジはどのようにする予定ですか︖
Answer 7
息子が生まれて初めてのクリスマス。記念に残るようにリースを制作して飾る予定です。
息子の名前に「木」を使用しているので、グリーンメインになるでしょうか。
― M
どんなリースになるのか、気になります︕さて、私たちは美しい花もこだわりのインテリアも、日々の暮らしの中で気づきや感動をもたらしてくれるもの、と考えています。『# 花とモリス』企画をとおし、これらのふたつがより多くの人たちの毎日を楽しめる暮らしや美しい暮らしに一役買ってくれることを願っています。
今回のプロジェクトでは本当にお世話になりました。また次の機会にご一緒できることを心待ちにしています。ありがとうございました︕

花屋 ウヴル / 代表 田口 一征

パリのファッションデザイン学校 Studio Berçot を卒業した後、2014 年に花屋
OEUVRE をスタート。『OEUVRE/ ウヴル』という名前は、仏語で『作品』という意味。
東京目黒に店舗とアトリエを構え、オーダーメイドで季節の花を使ったアレンジや、店舗・
撮影の装花などを行う。花本来が持つ色味や形の美しさ、季節感を大切に制作している。
www.oeuvre-tokyo.com

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